【福祉用具の種類と選び方】〜身体の手入れや更衣を補助する用具と衣類〜その1

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【福祉用具の種類と選び方】
福祉用具の種類や使用用途、お悩みに沿った福祉用具の選び方などについてご説明します。

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身体の手入れや更衣を補助する用具と衣類

 

 

身体を清潔にし身だしなみを整えることは、活動性・安全性の確保、病気の予防、認知症の予防のためには欠かせません。これらを整えることで、社会的交流へ積極的な気持になることが期待されます。
ここでは、整容や口腔ケア・ボディケア、更衣を補助する自助具、高齢者や障害者の生活に適した衣類・靴・寝具・タオルなどをご紹介します。

 

 

おしゃれをして外出しましょう

 

 

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【ヘアケア―】
髪は自由に形を変えられる分、手入れが行き届かないと乱れがちになります。手や腕の動作が自由にならないと、それもなかなかできなくなります。障害は無くとも、五十肩などで肩が上げづらくこともあります。
肩や腕に障害がある人や、握力のない人が用いる、手を持ち上げなくても使えるように柄を長くしたり、柄とブラシの角度を変えられたりなど工夫された、くし・ヘアブラシなどをご紹介します。

 

 

〜おすすめの製品〜
持ちやすい長柄のくし
  柄が長く軽いので、腕が上がらない方でも、肩関節や筋肉に負担を掛けず頭に届きます。
持ちやすい長柄のブラシ
  五十肩など肩や肘の障害がある方も後方の髪を梳かす時に便利です。
  柄が長く、わずかなカーブがあるので、より髪がとかしやすくなっています。
持ちやすい洗髪用ブラシ
  柄が長く、肩関節の動きに制限のある方も無理なく髪を洗うことができます。
  ブラシの突起が太く、指を使っているような使用感で、頭皮のマッサージも可能です。

 

 

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【爪の手入れ、フットケア】
高齢者の爪はあまり伸びなくなりますが、伸びないからといって切らないで放っておくとさらに切りにくくなり、割れやすくなります。また、巻き爪等の変形をまねき、歩行の問題や足の病気を発症する場合があります。
それでも、自身では爪を切る姿勢ができなかったり、十分な力を入れられないこともあります。そして、片手だと手の爪は切ることができませんし、このような場合の動作を容易にする自助具をご紹介します。

 

 

〜おすすめの製品〜
ロング爪切り ルーペ付
  刃の角度が変えられテコが長い爪切り。
  右手でも左手でも楽な姿勢、軽い力で爪が切れます。
  刃先が直線なので刃をあてやすく 微妙なカットも思いのまま。
  刃先が見やすいルーペつき。
台付き爪切り3
  手のひらなどで、押手を軽く押し下げるだけで爪が切れます。
ワンハンド爪切り3
  木の台に載せた手のひらを押し下げて、片手だけで爪を切ることができます。
魔法のつめけずり
  深爪や切りすぎることがない削る爪切りなので、小さなお子様ご高齢者も安全に使用できます。

 

 

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【歯・口の手入れ用具】
口腔機能の低下は、生きる身体機能や意欲の低下をもたらすことになります。 口腔は、微生物が繁殖しやすい条件がそろっており、呼吸器感染症をはじめ、誤嚥、全身の疾患や炎症と密接に関連しています。 食べる機能の低下は低栄養をもたらし、発声機能の低下は社会的交流能力の低下をもたらします。
味覚の感度があがると、食べる楽しみが出ますよね。 清潔な口とはっきりした発声になると、話しかけたくなりますよね。 口腔ケアは、種々の疾患の予防や介護予防に加え、生活の質を維持するためにも必要なことです。

 

 

〜おすすめの製品〜
片まひの歯磨き自助具 パラリンコップ
  片手でもラクラク歯磨きできるコップ。
  片麻痺体験をした本人と家族、看護師のアイディアにより発明されました。
口腔トレーニング用具 emオーラルリハ
  安全に美味しく食事するための口腔リラックス用具。
  頬や舌への刺激を得られ、お口の周りの環境を整えます。
握りやすいフォームラバー
  歯ブラシ、スプーンやヘアーブラシ等の握りを太くして、持ちやすくする自助具作成用スポンジです。